杖と剣の伝説

The Temple of Elemental Evilの攻略の取り返しのつかない序盤要素は?【ネタバレ】

The Temple of Elemental Evil

The Temple of Elemental Evil

2003年に発売された伝説的なRPGが、現代のPC環境に合わせて帰ってきました。このゲームは「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」の第3.5版ルールを忠実に再現した作品として、長年多くのファンに愛され続けています。かつてはインストールするだけで一苦労だったり、バグに悩まされたりしたタイトルですが、今回Steamなどでリリースされた新バージョンは、有志による修正MODがあらかじめ組み込まれているのが最大の特徴でしょう。1000以上の修正や改善が施され、安定性が増した本作。とはいえ、昔ながらの硬派な難易度は健在です。今回は、この「The Temple of Elemental Evil」を遊び尽くすための情報を、最新のプレイヤーレビューや公式情報を基に整理してお届けします。

The Temple of Elemental Evilの序盤攻略ポイント

The Temple of Elemental Evil

ゲームを始めたばかりのプレイヤーが最初に直面するのは、現代の親切なゲームとは一線を画す高い難易度と複雑なルールです。まず結論から言うと、このゲームを楽しむためには「マニュアルを読むこと」と「レベル5までの辛抱」が絶対に欠かせません。

なぜなら、本作はD&D第3.5版のルールをベースにしており、そのシステムを理解していないと戦闘で勝利することが非常に難しいからです。例えば、序盤の戦闘では攻撃が頻繁に外れます。これはバグではなく、ダイスロールの結果として「15以上の数値を出す」といった条件が厳しいためです。パラディンの能力なども直感とは異なる挙動をする場合があり、ルールを知らないと不利な状況が続きます。

具体的には、以下のような対策が有効です。

  • ゲーム内のチュートリアルは必ずプレイするだけでなく、付属のマニュアルに目を通す
  • 近接攻撃や遠距離攻撃が外れ続けても焦らず、ステータスや装備を見直す
  • レベル5になるまでは、キャラクターの選択肢が少なく、単調な殴り合いになりがちだと割り切る
  • レベル5に到達すると「ファイアーボール」などの強力な呪文や戦術的な特技が使えるようになり、一気に戦略の幅が広がる

序盤はあたかも泥仕合のような展開が続くかもしれませんが、そこを乗り越えてキャラクターが成長した瞬間に、このゲームの真の面白さが開花します。まずは忍耐強く、ルールの把握に努めてみましょう。

The Temple of Elemental Evilで行き詰まったら

冒険の途中で進行不能になったり、何をしていいかわからなくなったりすることは、この「古き良きRPG」では日常茶飯事です。行き詰まってしまった場合の最大の解決策は、「こまめなセーブ」と「不親切な仕様への慣れ」を持つことです。

その理由は、本作が20年以上前の設計であることに加え、UI(ユーザーインターフェース)が独特で分かりにくい点が多々あるからです。円形のラジアルメニューはコンパクトですが、どこに何のコマンドがあるかを探すのに苦労します。また、最新版ではバグ修正が進んでいるとはいえ、デスクトップに戻されてしまうクラッシュがいまだに報告されています。

トラブルを回避するためには、次のような心構えが必要です。

  • オートセーブに頼らず、重要な局面の前には必ず手動でセーブデータを分ける
  • 解像度を上げすぎるとUIが小さくなりすぎて操作しづらくなるため、見やすい解像度(1080pなど)に留める
  • クエストの行き先が示されないことも多いため、NPCとの会話をしっかり読み込む
  • 戦闘がつまらないと感じたら、それはまだキャラクターが育ちきっていないだけの可能性があるため、育成を続ける

バグや不親切さを含めて「美しいカオス(Beautiful Mess)」と評される本作。多少の理不尽さは冒険のスパイスだと捉え、トラブルさえも楽しむくらいの余裕を持つことが、クリアへの近道となります。

The Temple of Elemental Evilの隠し要素は?

このゲームにおける最大の「隠し要素」とも言えるのが、今回販売されたバージョンに最初から統合されているコミュニティMODの存在と、プレイヤーの属性によって変化する多種多様な物語です。単なる移植版ではなく、ファンが長年かけて作り上げた追加コンテンツが標準装備されている点が大きな魅力となっています。

通常、古いゲームの「隠し要素」といえばイースターエッグなどを指しますが、本作の場合は「本来はカットされていたり、バグで機能していなかったりした要素」が、MODによって復元されていることが重要です。「Circle of Eight」や「Temple+」といった有名なMODがあらかじめ導入されているため、過去のオリジナル版では体験できなかったイベントや機能改善が含まれています。

探索の楽しみを広げる要素は以下の通りです。

  • プレイヤーキャラクターの属性(善・悪・中立など)によってストーリーの展開や結末が変化する
  • 数多くのサイドクエストや、反応が変化するNPCが配置されており、一度のプレイでは全てを見られない
  • MOD統合により、バニラ版(発売当初の状態)にはなかった利便性向上機能や安定性が隠れた恩恵として存在する
  • 最大5人のパーティメンバーに加え、3人のフォロワーを連れることができ、組み合わせによる戦術の変化が楽しめる

特に、悪の属性でプレイすることも可能である点は、他のRPGにはない自由度をもたらしています。善の軍勢として寺院を破壊するだけでなく、全く異なるアプローチで物語に関わることができるため、周回プレイそのものが巨大な隠しコンテンツと言えるでしょう。

The Temple of Elemental Evilのクリア時間は?

このゲームのクリア時間については、プレイスタイルやルールの習熟度によって大きく変動しますが、決して短時間で終わるようなボリュームではありません。レビュー情報を総合すると、じっくり腰を据えて遊ぶタイプの長編RPGであると判断できます。

その根拠として、序盤の戦闘が「攻撃がなかなか当たらない」という理由で時間がかかることや、物語が複数のルートに分岐していることが挙げられます。あるプレイヤーは8時間プレイしてもまだ序盤のエリアで苦戦しており、また別のプレイヤーは「レベル5からが本番」と語っています。これは、メインストーリーを追うだけでも相応の時間を要することを示唆しています。

プレイ時間の目安となる要素は以下のようになります。

  • 序盤は戦闘のテンポが遅く、レベル上げに時間がかかるため進行は緩やか
  • マルチエンディング方式採用のため、全ての結末を見ようとすれば膨大な時間が必要
  • キャラクタービルド(育成)やアイテム作成といったやり込み要素が豊富
  • D&Dのルールに慣れていない場合、マニュアルを読んだり調べたりする学習時間もプレイ時間に含まれる

最近のゲームのようにサクサク進む爽快感を求めると、その遅さに驚くかもしれません。しかし、その重厚な進行速度こそが、Greyhawkの世界に深く没入させてくれる要因でもあります。週末に数時間でクリアできるような手軽なものではなく、数十時間以上を費やしてじっくりとダンジョンを攻略していく心づもりで挑みましょう。

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