「Pioneers of Pagonia」は、霧に覆われた島々を開拓し、自分だけの美しい集落を作り上げるシミュレーションゲームです。プレイヤーは指導者となり、村人たちに指示を出して、経済を回しながら未開の地を探索していきます。往年の名作「The Settlers」の精神を受け継ぐ作品としても注目されており、緻密な物流システムと、のんびりとした雰囲気が魅力です。しかし、見た目の可愛らしさとは裏腹に、資源管理や戦闘にはコツが必要です。この記事では、これから開拓を始める皆さんのために、序盤の進め方や行き詰まった時の対処法、そして気になるクリア時間についてわかりやすく解説していきます。
Pioneers of Pagoniaの序盤攻略ポイント
ゲームを始めたばかりの時は、何をすればいいのか迷ってしまうかもしれません。このゲームは「物流」と「領土拡大」が非常に重要です。まずは以下の手順を意識して、安定した村作りを目指しましょう。
- 木材と石材の確保を最優先にする建物を作るには資材が必要です。特に木材はすべての基本となります。製材所と木こり小屋を建てましょう。木は森番小屋があれば植林できるので無限資源となりますが、石材や銅などの鉱石は有限です。最初から無駄使いせず、計画的に集めることが大切です。
- 道はしっかりと繋ぐこのゲームでは、道がないと運搬人が資材を運んでくれません。建物と建物の間は必ず道路で接続してください。道が混雑すると物流が止まってしまうため、重要なルートは少し広めに確保したり、交差点を工夫したりすると良いでしょう。
- 食料は「死なない」けど「働かない」ここが一番のポイントです。他のサバイバルゲームとは違い、住民は食料がなくなっても餓死しません。しかし、採掘所などの一部の施設は、食料がないと稼働を停止してしまいます。序盤は無理に農場を広げず、鉱山を動かすタイミングに合わせて食料生産を始めれば大丈夫です。
- 国境を広げて土地を確保する最初は狭い範囲しか建築できません。ガードタワーや探検家の小屋を建てて、霧を晴らしながら国境線を広げていきましょう。広い土地があれば、それだけ多くの資源が見つかります。
このように、序盤は「死なない」という安心感を持ちつつ、インフラ整備に力を入れるのが正解です。焦らずゆっくりと、道と建物の配置を楽しむことから始めてみてください。
Pioneers of Pagoniaで行き詰まったら
順調に進んでいたはずなのに、急に資材が足りなくなったり、敵に襲われて壊滅したりすることがあります。特に戦闘バランスや資源枯渇は多くのプレイヤーが直面する壁です。もし行き詰まってしまったら、以下のポイントを見直してみましょう。
- 戦闘は「相性」と「数」で勝負する敵が強すぎて勝てない場合、兵士の種類が合っていない可能性があります。例えば、幽霊のような敵(スペクター)にはレンジャーが有効ですし、盗賊には攻撃ボーナスを持つユニットがいます。また、戦闘システムが「1対1の決闘」を繰り返す仕様であるため、少数の精鋭だけでは数で押し切られてしまいます。質よりも量を揃え、敵のキャンプ近くに見張り塔を建てて、集団で攻め込む準備を整えましょう。
- 資源が枯渇していないか確認する木と水は無限ですが、石や金属は掘り尽くすとなくなります。自分の島の資源が尽きる前に、港を作って他の島や勢力と交易を行う必要があります。交易で足りない資源を補うシステムになっているため、内政だけで完結しようとすると詰んでしまいます。
- 建築場所が見つからない時「平らに見えるのに建てられない」ということがよくあります。このゲームは地形の制限が厳しく、整地も自動で行われますが限界があります。無理に詰め込まず、少し離れた平地を探して道を伸ばす方が効率的です。また、鉱山関係の施設しか建てられないエリアもあるので、土地の特性をよく観察しましょう。
戦闘に関しては、人狼や大量の盗賊に苦戦するという報告も多いです。無理に戦わず、防衛ラインを下げて兵力を蓄える時間を稼ぐのも一つの立派な戦術だと言えます。
Pioneers of Pagoniaの隠し要素は?
このゲームには、明確な「隠しコマンド」のようなものはありませんが、探索を進めることで発見できるユニークな要素や、知っておくと得するシステムが存在します。特にマップの奥深くに眠る謎は、冒険の大きな動機付けとなるでしょう。
- 霧の中に潜む「展望の塔」ストーリー上の大きな目的として「展望の塔」を探すというものがあります。これは単なる建物ではなく、パゴニアの世界を統一するための象徴です。霧を晴らしていく過程で、古代の遺跡や不思議なモニュメントが見つかることがあり、これらが世界の背景設定を物語っています。
- 人狼への感染と変身敵キャラクターとして登場する人狼ですが、ただのモンスターではありません。村人が襲われると、彼らもまた人狼になってしまうことがあります。これは隠された脅威であり、放置すると村中が狼だらけになるバイオハザード的な展開を迎えます。早期発見と対処がカギとなる、スリルある要素です。
- マップエディターでの自作ゲーム内で用意されたマップ以外にも、自分で地形や資源の配置を決めることができます。これにより、資源が極端に少ないハードコアな島や、逆に敵がいない平和な楽園など、通常プレイではありえない環境を作り出すことが可能です。これも一つの隠された楽しみ方と言えるでしょう。
マップは自動生成されるため、遊ぶたびに地形や敵の配置が変わります。「今回はどんな発見があるだろう?」とワクワクしながら霧を晴らしていくことこそが、最大の隠し要素探しなのかもしれません。
Pioneers of Pagoniaのクリア時間は?
このゲームは明確なエンディングがあるRPGとは異なり、サンドボックス型のシミュレーションゲームであるため、クリア時間の定義はプレイヤーによって異なります。しかし、一つのマップを攻略する目安や、一通りの要素を楽しむための時間は推測できます。
- 1つのマップのクリア目安:3時間〜5時間設定された目標(交易の完了や敵の殲滅など)を達成して「勝利」となるまでには、スムーズにいっても数時間はかかります。資源を集め、兵士を育て、道を引く作業は時間がかかるため、じっくり腰を据えて遊ぶ必要があります。
- 全体的なプレイ時間:無限大レビューを見ると、早い人で5時間程度で基本を理解していますが、ハマっている人は100時間を超えて遊んでいます。マップが自動生成であることや、難易度調整ができることから、飽きずに何度も新しい島に挑戦できる設計になっています。
- ストーリーキャンペーンのボリュームキャンペーンモードを進める場合、複数の島を攻略していくことになります。それぞれの島で異なる課題が用意されているため、すべてをクリアしようとすれば数十時間は遊べるボリュームがあるでしょう。
「早くクリアする」ことよりも、「納得のいく美しい街を作る」ことに時間を使うゲームです。タイムアタックなどは考えず、自分のペースで理想のパゴニアを作り上げていくことをおすすめします。




