アリスが主役となり、魔理沙に持ち去られた大量の本を取り返すために奮闘する『マリサ!本を返せ!』。可愛らしいドット絵のキャラクターたちが画面狭しと動き回る姿は癒やし効果抜群ですが、その実態はシビアなリソース管理が求められる戦略シミュレーションゲームです。ただ漫然と人形を眺めているだけでは、魔理沙の妨害スピードに追いつけず、いつまで経っても本を取り返すことはできません。効率よくポイントを稼ぎ、強力な陣形を組むことがクリアへの近道となります。ここでは、本作をスムーズに攻略するための重要なポイントと、行き詰まった際の打開策について解説します。
マリサ!本を返せ!の序盤攻略ポイント
ゲームを開始したら、まずは基本操作である「クリック長押し」を活用することから始めましょう。本作はクリッカーゲームの要素を持っていますが、必死に連打する必要はありません。マウスボタンを押し続けるだけで自動的に連打判定となり、アリスが上海人形を次々と生成してくれます。指とマウスへの負担を減らしつつ、まずは戦力の基盤となる人形の数を揃えることが最優先です。
次に意識すべきなのは、「攻撃」と「回収」のバランスを最適化することです。このゲームのサイクルは、人形が魔理沙の家(敵)を攻撃して本(資源)をドロップさせ、それを回収役が拾って持ち帰ることで初めてポイントになります。攻撃力ばかり上げて回収役が不足していれば、せっかく落ちた本が無駄になり、逆に回収役ばかりでも本が落ちてきません。序盤は上海人形をベースにしつつ、攻撃に特化した人形と、移動速度や回収能力に優れた人形をバランスよく配置してください。
また、リソースの無駄遣いを避けるため、強化対象を絞ることも重要になります。あれこれと多くのキャラクターを解禁するよりも、使い勝手の良い特定の人形を集中的に強化したほうが効率よくポイントを稼げます。特に序盤はポイント獲得量が少ないため、コストパフォーマンスの良いアップグレードを見極め、確実に戦力を底上げしていく姿勢が求められます。魔理沙側も時間経過とともに本を回収する妨害能力を上げてくるため、序盤から積極的に攻めてリードを広げておくのが勝利への鉄則です。
- 長押し機能を常時利用する無駄な連打は避け、長押しで安定したクリック効果を得てリソース生産を最大化しましょう。
- 攻撃と回収の均衡を保つどちらかが欠けても効率がガタ落ちします。画面上の本が余っているなら回収を、本がないなら攻撃を強化してください。
- 一点集中で強化を進める広く浅く育てるのではなく、主戦力となる人形のレベルや数を優先して上げることが突破口を開きます。
マリサ!本を返せ!で行き詰まったら
プレイ時間が経過しても思うように本が集まらなくなった場合、それは「詰み」の状態に近いと言えます。このゲームは『(the) Gnorp Apologue』などの類似作品と同様に、時間経過で敵側の妨害(回収能力)が強化されていくため、こちらの成長速度が相手を下回るとジリ貧に陥ります。そのような状況では、無理に粘らずに「撤退(リセット)」を選択し、恒久的な強化を行う勇気を持ってください。
ただし、再挑戦時の強化ポイントは「ゲームの進行度(最高到達点)」に応じて付与される点には注意が必要です。単に周回を繰り返すだけではポイントは貯まりません。そのため、行き詰まった際は現在の構成(ビルド)を根本から見直す必要があります。前回とは異なるキャラクターを軸にしたり、パッシブスキルの取得順を変えたりして、より高いDPS(時間あたりのダメージ)を出せる組み合わせを模索しましょう。特定のキャラクター同士のシナジー効果が、壁を突破する鍵になります。
さらに、ゲームの動作環境を見直すことも意外な攻略法となります。画面上に大量の弾幕や本が表示されると処理が重くなり、結果として回収効率が落ちるケースがあります。設定で弾幕やアイテムの表示を透明化することで、視覚的な情報は減りますが、PCへの負荷を下げてゲーム進行をスムーズにできます。見た目の楽しさは少し減りますが、本気でクリアを目指すなら軽量化設定を活用し、数値上の効率を追求するのが正解です。
- 潔く撤退して再構成する粘っても状況は悪化する一方です。得られた知識と恒久強化ポイントを持って、最初からやり直しましょう。
- ビルドの最適解を探す全てのキャラクターが均等に強いわけではありません。現環境で最も効率の良いキャラにリソースを全投入してください。
- 表示設定で軽量化を図る大量のオブジェクトによる処理落ちは大敵です。エフェクトを消して、ゲームの進行速度を維持しましょう。
まとめ
『マリサ!本を返せ!』を効率的にクリアするためには、放置ゲームのような気軽さを持ちつつも、タワーディフェンスのような緻密な計算と判断力が不可欠です。可愛いドット絵に癒やされながらも、常に「時間あたりの獲得ポイント」を意識し、停滞を感じたらすぐに戦略を切り替える柔軟性が求められます。クリアまでには2時間以上の集中したプレイが必要となる場合が多いですが、試行錯誤の末に大量の本を回収できた時の達成感は格別です。
また、本作には隠し要素やキャラクターごとの細かなネタも豊富に用意されています。効率を求めるあまり見逃してしまいがちですが、余裕ができたらそれぞれのキャラクターの挙動や説明文にも注目してみてください。東方Projectのファンであれば、制作者の深い愛を感じ取ることができるはずです。焦らずじっくりと腰を据えて、アリスと共に幻想郷の本を取り戻す大作戦を成功させましょう。
- 常に効率を監視するリソースの流れが止まっていないか確認し、ボトルネックになっている部分を即座に改善してください。
- 周回を前提にプレイする一度でクリアしようとせず、恒久強化を積み重ねて徐々に魔理沙の防御網を突き崩すのが正攻法です。
- 東方愛を楽しむ往年の名作「パチュコン」を彷彿とさせるワチャワチャ感こそが本作の醍醐味です。演出も楽しみながら攻略を進めてください。



