カルト的な人気を誇るサバイバルホラー『DEMONOPHOBIA』の精神的続編として、17年の時を経て蘇った『DYSTHANASIA』。プレイヤーは記憶を失った少女「実験体396号」となり、異形の怪物が徘徊する研究施設からの脱出を目指します。本作は強烈なゴア表現と容赦のない難易度が特徴であり、一瞬の判断ミスが凄惨な死に直結するシビアなゲームデザインとなっています。ただ闇雲に逃げ回るだけでは、この悪夢のような施設から生きて出ることはできません。ここでは、恐怖に足がすくむような状況でも冷静に活路を見出し、効率的にクリアするための重要なポイントを解説します。
DYSTHANASIAの序盤攻略ポイント
ゲームを開始してまず徹底すべきなのは、主人公の身体能力の低さを理解し、ステルス行動を基本とすることです。本作の操作性は意図的に「もどかしく」作られており、旋回速度の遅さやダッシュ時のスタミナ制限など、アクションゲームのような俊敏な動きはできません。そのため、怪物に見つかってからの逃走は最終手段と考え、基本的には「見つからない」立ち回りが生存率を大きく高めます。
特に序盤で習得しておきたいのが、特殊能力である「感知能力(ルートサーチ)」の活用です。この能力を使用すると、目的地へと続く血痕が視覚化されるだけでなく、壁の向こうにいる敵のシルエットや視界範囲を感知することが可能になります。迷路のような施設内で迷うことは死を意味するため、進行方向を見失わないようこまめに能力を使用しましょう。ただし、能力に頼りすぎると周囲の音への注意が散漫になりがちです。視覚情報と聴覚情報を組み合わせ、敵の位置を常に把握しながら、しゃがみ移動で慎重に進むのが鉄則となります。
- 感知能力を常時活用する進行ルートを示す血痕と、敵の位置を把握するこの能力こそが最大の武器です。クールタイムがないため、移動中は頻繁に使用して安全確認を行いましょう。
- スタミナ管理を徹底するダッシュはここぞという時の回避手段です。無闇に走るとすぐに息切れを起こし、いざという時に動けなくなります。通常時は歩きかしゃがみ移動を心がけてください。
- 操作の癖を把握する振り返る動作や走り出しには独特の「重さ」があります。敵との距離感を見誤らないよう、早めの行動開始を意識することが重要です。
DYSTHANASIAで行き詰まったら
中盤以降、敵の配置がいやらしくなり、どうしても突破できないエリアが出てくることでしょう。そんな時は、アイテムの活用と敵の行動パターンの分析に立ち返ってみてください。特に「発煙筒」などの妨害アイテムは、単なる目くらまし以上の効果を発揮します。敵の視界を奪うことで強引に突破口を開いたり、あるいは遠くへ投げて注意を逸らしたりと、状況に応じた使い分けが攻略の鍵です。アイテムは惜しまず使い、生存のチャンスを広げてください。
また、謎解きやマップ構造で迷った場合は、周囲のオブジェクトや「開かない扉」の仕様を再確認しましょう。レビュー情報などからも分かる通り、本作には一方通行のドアや、しゃがまないと通れない隠し通路(通気孔など)が多く存在します。視点を変えて床や壁の隙間をくまなく探すことで、意外な抜け道が見つかるケースは少なくありません。そして、死ぬことを恐れすぎないマインドセットも必要です。このゲームは「死んで覚える」側面が強く、敵の殺害モーション自体もコンテンツの一部と言えます。失敗をデータとして蓄積し、次は別のルートやタイミングを試すというトライ&エラーの精神が、結果的にクリアへの近道となります。
- 敵の巡回ルートを観察する多くの敵には決まった動きがあります。安全な物陰やロッカーから敵の動きをじっくり観察し、死角となるタイミングを見計らいましょう。
- 環境音に耳を澄ますBGMが存在しないエリアも多く、敵の足音やうめき声が重要な手がかりになります。ヘッドフォンを使用し、音の方向から敵の位置を特定するプレイを推奨します。
- 死に様から学ぶどのような状況で捕まったのかを分析しましょう。行き止まりだったのか、音が大きすぎたのか、死因を理解することで次の対策が立てやすくなります。
まとめ
DYSTHANASIAを効率的にクリアするためには、「慎重なステルス」と「大胆なアイテム使用」、そして「死を恐れない学習能力」の3つが不可欠です。R18Gという過激な表現に目が向きがちですが、根底にあるのは硬派なステルスホラーゲームとしての骨太なシステムです。主人公の396号はあまりにも無力ですが、プレイヤーの知恵と冷静な判断があれば、必ず絶望的な状況を打破できます。
さらに、ゲーム内には収集要素としての「人形」や、クリア後のコスチューム変更といったリプレイ性を高める要素も用意されています。一度クリアしたとしても、難易度を変更して挑んだり、すべての収集アイテムをコンプリートしたりと、遊びこむ要素は十分にあります。まずは初回の脱出を目指し、恐怖と緊張感に満ちたこの施設でのサバイバルを存分に楽しんでください。トラウマ級の恐怖を乗り越えた先には、他では味わえない強烈な達成感が待っています。
- 焦らずゆっくり進む急がば回れがこのゲームの真理です。恐怖に駆られて走るよりも、慎重な歩みが生存を保証します。
- パッチと設定を確認する本来の表現を楽しみたい場合は適切なパッチの適用が必要ですが、攻略に集中したい場合は画面設定で明るさを調整するのも一つの手です。
- 3D酔い対策をする探索に集中するため、設定で「モーションブラー」や「被写界深度」をオフにすると、視認性が向上しプレイしやすくなる場合があります。




