AI技術をフル活用して制作された話題のミステリー、A.I. P.I.。私立探偵のアーティーとインガのコンビが、消えた死体や国際的なスパイ活動、そして暗殺計画という巨大な陰謀に巻き込まれていくインタラクティブなビジュアルノベルです。プレイヤーの選択によって物語が複雑に分岐し、結末が変化するマルチエンディングシステムが採用されています。今回は、このユニークな探偵物語を楽しみ尽くすための序盤の進め方や、隠された要素、クリア時間の目安について詳しく解説していきます。
A.I. P.I.の序盤攻略ポイント
ゲームを開始してまず理解すべきなのは、本作が「読む」だけでなく「見る」ことが重要な探偵ゲームであるという点です。物語は、依頼人が殺害されたはずなのに死体が消え、全くの別人が依頼人になりすましているという不可解な状況から始まります。プレイヤーの当面の目的は、重要な外交官の暗殺を阻止することです。
序盤をスムーズに進めるためのポイントを整理しました。
- 「赤いバラ」が唯一の手がかり
主人公たちはウェイターに変装して晩餐会に潜入します。ターゲットとなる人物の顔はわかりませんが、「服に赤いバラをつけている男」という情報を頼りに探す必要があります。画面に表示されるAI生成のイラストを注意深く観察し、特徴に一致する人物を見逃さないようにしましょう。 - こまめなセーブを心がける
このゲームは選択肢によって展開が大きく変わります。重要な決断を迫られる場面の直前では、必ずセーブ機能を使って記録を残してください。もし選択を誤っても、すぐにやり直せる体制を整えておくことが、ミステリーを解く近道となります。 - テキストをしっかり読む
AIが生成したテキストは独特の言い回しを含むことがありますが、そこには事件解決のヒントが散りばめられています。流し読みをせず、登場人物の会話や状況説明を丁寧に追うことが大切です。
まずは、ウェイターとして振る舞いながら会場の様子を観察し、怪しい人物を絞り込んでいきましょう。焦らずに情報を集めることが、真相への第一歩となります。
A.I. P.I.で行き詰まったら
物語が進むにつれて選択肢は複雑になり、どの行動が正解なのか分からなくなることがあります。もし捜査に行き詰まったり、望まない結末（バッドエンド）に辿り着いてしまったりした場合は、視点を変えてプレイする必要があります。本作は「プレッツェルの袋のように複雑に絡み合った」展開が売りですので、素直な選択だけが正解とは限りません。
攻略のヒントと打開策は以下の通りです。
- あえて違う選択肢を選んでみる
良かれと思って選んだ選択肢が、裏目に出ることがあります。以前のプレイとは正反対の行動や、少し大胆な選択を試してみてください。意外なルートが開け、新しい情報を入手できる可能性が高まります。 - ロード機能を活用して総当たりする
どうすればいいか全く見当がつかない場合は、セーブデータをロードして、提示される選択肢をすべて試してみるのも一つの戦略です。このゲームは「マルチパス（多岐にわたる道）」が特徴なので、失敗もまた物語の一部として楽しむ余裕を持ちましょう。 - 画像の細部に注目する
行き詰まったときは、テキストだけでなく画像にもヒントがないか再確認してください。AI生成による画像には、言葉では語られない状況の違和感や、隠された手がかりが描かれている場合があります。
一度のプレイですべてを理解しようとせず、何度も挑戦してパズルのピースを埋めていく感覚で進めるのが、このゲームの醍醐味です。失敗を恐れずに、探偵としての直感を信じて進んでください。
A.I. P.I.の隠し要素は？
A.I. P.I.には、本編の謎解き以外にも開発者が仕掛けたユニークな「隠し要素」や「チャレンジ」が用意されています。これらは単なるおまけではなく、ゲームの世界観をより深く楽しむための重要なコンテンツです。特に注目すべきは、ゲームの枠を超えた謎解き要素が含まれている点でしょう。
探索すべき隠し要素についてまとめました。
- イースターエッグ探し
ゲーム内には、開発者が隠した「イースターエッグ（隠しメッセージやアイテム）」がいくつも存在します。これらをどれだけ見つけられるかというチャレンジが用意されていますので、怪しい箇所をクリックしたり、特定のルートを通ったりして探してみてください。 - 現実世界とリンクする謎（ARG）
本作は「ARG（代替現実ゲーム）」の一部を構成しています。これは、ゲームの中だけでなく、現実世界や他のゲームにまたがってヒントが隠されているという壮大な仕掛けです。開発者であるArchor Gamesの他の作品もチェックすることで、このゲームの謎を解く新たな手がかりが見つかるかもしれません。 - 全エンディングの収集
一つの結末を見ただけでは終わりません。いくつの異なるエンディングを見つけられるか、という点も隠し要素的な楽しみ方の一つです。すべてのルートを制覇することで、物語の全体像が明らかになります。
これらの要素は、通常のプレイだけでは気づきにくいものです。探偵気分で「ゲームの外側」まで目を向けることで、より深い体験が待っています。
A.I. P.I.のクリア時間は？
ビジュアルノベル形式である本作のクリア時間は、プレイスタイルによって大きく異なります。文章を読む速度や、どれだけ深く物語を掘り下げるかによって変動しますが、一般的な目安を知っておくことはプレイの計画を立てる上で役立ちます。
プレイ時間の目安は以下のようになります。
- 1つのルートをクリア：1時間から2時間程度
物語のボリューム自体は、1周するだけであればそれほど長くありません。サクサクと読み進めれば、映画を一本観るような感覚でエンディングまで到達できるでしょう。 - 全ルート・全エンディング回収：5時間以上
すべての分岐を試し、隠された結末やイースターエッグを網羅しようとすると、相応の時間が必要です。選択肢によって展開がガラリと変わるため、周回プレイでも飽きずに楽しむことができます。 - ARG要素の解明：測定不能
もし現実世界とリンクする謎解き（ARG）まで含めて攻略しようとすれば、その時間は大幅に増えます。他のゲームを調べたり、情報を整理したりする時間が必要になるため、じっくりと腰を据えて取り組む必要があります。
短時間でサクッとミステリーを楽しみたい人にも、時間をかけて謎を深掘りしたい人にも対応できるボリューム感となっています。まずは気軽に1周目を遊んでみることをおすすめします。
まとめ
A.I. P.I.は、AIが生成したテキストと画像で構成されるという実験的かつ野心的なアドベンチャーゲームです。古典的な探偵小説の雰囲気と、最新技術による予測不能な生成コンテンツが融合し、他にはない独特の奇妙な世界観を作り出しています。
最後に、攻略の要点を振り返ります。
- 「赤いバラ」を目印に、潜入捜査を進めること。
- 選択肢は慎重に選びつつ、セーブ＆ロードで様々な可能性を試すこと。
- ゲーム内だけでなく、関連作品も含めた隠し要素（ARG）に注目すること。
- 全てのエンディングを見るまで、探偵としての調査を続けること。
アーティーとインガの冒険は、あなたの選択にかかっています。AIが紡ぎ出す摩訶不思議なミステリーの世界へ飛び込み、隠された真実を解き明かしてください。さあ、今すぐ調査を開始しましょう。
