西部戦線を舞台にした待望の大型DLC「Finest Hour」がついに登場しました。イギリス連邦軍が参戦し、フランスでの電撃戦からドイツ本土への進攻まで、大戦初期から末期までの激闘を体験可能です。本DLCは単なる追加コンテンツの枠を超え、実質的な拡張パックと呼べるほどの圧倒的なボリュームを誇ります。新規キャンペーンや膨大な数の新ユニットが追加されていますが、一方で進行不能に関わるバグや仕様上の注意点も報告されています。本記事では、新要素を楽しみ尽くすための攻略情報と、遭遇しうるトラブルへの対処法を解説しましょう。

Call to Arms – Gates of Hell: Finest Hourの攻略ポイント

まずは、本DLC最大の特徴であるキャンペーンモードと新勢力の特性を理解することが攻略の第一歩となります。これまでのDLCとは比較にならないほどの規模で実装されたコンテンツを遊び尽くすには、以下の要素を押さえておくべきです。
- 連合軍と枢軸軍の双方視点で描かれる歴史的戦役イギリス連邦軍キャンペーンでは、ダンケルク撤退戦の前日譚にあたる「フォール・ゲルブ」から、ペガサス橋の奪取、そしてマーケット・ガーデン作戦までを体験できます。対するドイツ軍キャンペーンでは、ロンメル率いる第7装甲師団としての電撃戦や、ノルマンディーでの防衛戦が展開されます。これらは映画のような演出で描かれるため、没入感を維持したままプレイすることが重要です。
- 時代ごとに変化するドクトリンとユニット運用大戦初期、中期、後期それぞれに4つのドクトリンが用意されています。イギリス、スコットランド、カナダ、ポーランドといった多国籍軍の特性を活かすことが勝利への鍵です。特に歩兵の装備や新車両170種以上の特性を把握し、時代に合わせた戦術を組み立ててください。
- コンクエストモードでの新マップ活用オランダやフランダース地方を再現した25の新しいコンクエストマップが追加されました。ここでは1000以上の新規アセットが配置され、戦場の雰囲気が一新されています。従来のマップとは異なる射線や遮蔽物を意識した立ち回りが求められるでしょう。
このDLCは単なるユニット追加ではなく、ゲーム体験そのものを映画的に昇華させています。特にシングルプレイヤーキャンペーンは、スクリプト制御された濃密なミッションが合計12(さらにスカーミッシュ4つ)も用意されており、これらをクリアするだけでも相当な満足感が得られるはずです。マルチプレイヤーにおいても20の新マップが登場するため、地形把握を優先して進めることが勝利への近道となります。
Call to Arms – Gates of Hell: Finest Hourで行き詰まったら

リリース直後の現在、ゲームの進行を妨げるいくつかの深刻なバグや、仕様に関する混乱が報告されています。もしミッション中やコンクエストモードで予期せぬ挙動に遭遇した場合は、以下の対処法を試してください。
- 車両ユニットが移動しないバグへの対処コンクエストモードや既存のセーブデータにおいて、戦車や車両がAI制御下で動かなくなる現象が確認されています。この場合、AIに任せるのではなく、プレイヤーが手動操作(ダイレクトコントロール)を行うことで移動可能です。修正パッチが当たるまでは、重要な局面での車両操作は手動で行うことを強く推奨します。
- ダイナミックキャンペーンの研究ツリーがロックされる問題ダイナミックキャンペーンにおいて、輸送トラックやハーフトラックの研究ラインが進行できない事象が発生しています。これは、技術ツリーの一部が別のDLC(Airborne DLC)に依存している設定ミスである可能性が高いです。開発元による修正を待つか、もしAirborne DLCを未所有であれば、一時的に該当ルートの研究を後回しにする必要があります。
- セーブデータの互換性に注意する大型アップデートに伴い、古いバージョンのセーブデータやModが競合して動作不安定になるケースがあります。奇妙なバグが発生した際は、Modを全て無効化し、新しいキャンペーンまたはコンクエストを開始して動作を確認してください。
特に「車両が動かない」という不具合はRTSとして致命的ですが、手動操作という回避策は存在します。開発元も問題を認識しているはずですので、修正を待ちつつ、現状ではマイクロマネジメントを駆使して乗り切るのが最善策です。また、技術ツリーのロック問題はユーザー側で解決できない仕様上の欠陥であるため、無理に解除しようとせず、他のユニット開発にリソースを割くよう戦略を修正しましょう。
まとめ
Call to Arms – Gates of Hell: Finest Hourは、西部戦線を愛するすべてのプレイヤーにとって必携のコンテンツであることは間違いありません。価格設定は本体並みと高額ですが、それに見合うだけの「拡張パック」としての品質を備えています。
- 圧倒的なボリュームと没入感映画「バンド・オブ・ブラザース」や「遠すぎた橋」を彷彿とさせるキャンペーン演出は、シリーズ最高峰の出来栄えです。バグさえ解消されれば、2025年最高の第二次世界大戦RTS体験となるでしょう。
- 購入時の注意点すでに本体や他DLCを所有している場合でも、バンドルセット経由で購入することで割引が適用される場合があります。少しでも安く入手したい場合は、ストアページのバンドル情報を必ず確認してください。
- バグへの心構え車両AIの挙動や研究ツリーの問題など、初期バージョン特有の荒削りな部分は否めません。しかし、それらを補って余りある新規ビジュアルやバグパイプの音色を含むサウンド、そして緻密なマップ作り込みは称賛に値します。
結論として、このDLCは「買い」です。ただし、バグによるストレスを避けたい場合は、数回のホットフィックスを待ってからプレイを開始するのも賢明な判断と言えます。西部戦線の最も輝かしい瞬間(Finest Hour)を、ぜひその手で再現してください。




