狂気と絶望が渦巻く不思議の国へようこそ。本作は『不思議の国のアリス』と『クトゥルフ神話』が融合した、極めて異色なダークメルヘンRPGだ。プレイヤーは主人公グリムとなり、45人ものヒロインたちが待つ狂気の世界を探索することになる。だが油断は禁物だ。このゲームは単なるRPGではなく、殺すか殺されるかの緊張感溢れる死にゲーである。ソウルライクなシステムと、SAN値(正気度)の概念が絡み合い、一筋縄ではいかない。ここでは、この悪夢のような世界を生き抜くための重要な情報を共有する。これからプレイする君が、無事に真実へ辿り着けるよう手助けをしよう。
BLACK SOULS IIの序盤攻略ポイント
このゲームを開始するにあたり、何よりも先に行うべきは外部パッチの適用だ。これを導入しなければ、コンテンツの90パーセントが欠損した状態で遊ぶことになる。本来の体験をするためには必須の手順であると認識せよ。準備が整ったら、以下の要点を頭に叩き込んで探索を開始するのだ。
- 外部パッチを必ず当てることレビューでも多くのユーザーが警告している通り、パッチなしでは本来のストーリーやイベントの大半が欠落する。真のBLACK SOULS IIを楽しむための入場券だ。
- 死を恐れずに探索範囲を広げるシンボルエンカウント制かつオープンワールド形式を採用している。敵が強すぎると感じたら別のルートを探せ。死亡しても直前の篝火に戻るだけであり、リトライのハードルは低い。
- SEN値(正気度)の管理に注意せよNPCを殺害すればアイテムが手に入るが、SEN値が低下するリスクを伴う。SEN値が下がるとBGMが消え、住人の言葉が理解不能になり、異様な幻覚を見るようになる。殺害は計画的に行え。
- 前作の知識があるとより楽しめる必須ではないが、前作や原作であるアリス、クトゥルフ神話の知識があれば、物語の背景やキャラクターの動機を深く理解できる。
BLACK SOULS IIで行き詰まったら
中盤以降、ボス戦や探索で壁にぶつかることは避けられない。このゲームの戦闘はATB(アクティブタイムバトル)だが、単なるレベル上げのごり押しだけでは通用しない場面も多い。装備の構成や戦術を見直すことが突破の鍵となる。どうしても勝てない時に試すべき具体策は以下の通りだ。
- ビルドと装備の構成をパズルのように組み替えるボスごとに有効な武器や耐性は異なる。一つの戦法に固執せず、武器を切り替え、防具を選び直せ。カスタマイズこそがこのゲームの攻略法そのものだ。
- 強力なアイテムやスキルを活用する懐中時計などの時間操作アイテムや、隠身に関するスキルが戦局を大きく変えることがある。ショップで有用なアイテムを買い占めるのも一つの正解だ。
- 混沌の迷宮やDLCエリアでリソースを稼ぐDLCエリアである混沌の迷宮は、強力な武器やスペル、そして大量のソウルを稼ぐのに適している。金や銀の指輪を装備して効率よく稼ぎ、キャラクターを強化せよ。
- 周回プレイ(サイクル)を前提に考える一度のプレイですべてを見ることは不可能だ。周回を重ねることで新しいイベントやボスの変化が発生する。今の周回で無理なら、次のサイクルで解決策が見つかることもある。
まとめ
BLACK SOULS IIは、可愛らしいヒロインと残酷な運命が同居する、唯一無二の神ゲーだ。グリムと赤ずきんの複雑で歪んだ愛憎劇、そしてルイス・キャロルの生涯やラブクラフト的恐怖が絡み合うシナリオは、プレイヤーの心に深い爪痕を残すだろう。このゲームの真価は、システムを理解し、物語の深淵を覗き込んだ瞬間に発揮される。
- 圧倒的な没入感と世界観悪夢と夢が入り混じったような独特の空気感は、他のゲームでは味わえない。音楽、テキスト、ビジュアルのすべてが狂気を演出している。
- 周回するたびに深まる謎と発見同じマップでも周回数によって変化が起きる。諦めずに何度もループし、この不思議の国の結末を見届けよ。
- 総評として間違いなくおすすめ難易度は高いが、それを乗り越えた先にあるカタルシスは計り知れない。時間を忘れて没頭できる作品だ。



