『Abandoned Archive』は、忘れ去られた地下深くのアーカイブを探索する、スピーディーで容赦のない魔法ローグライクアクションゲームです。開発者Vedal氏によって生み出されたこの作品は、一見すると可愛らしい雰囲気を持っていますが、その実態はプレイヤーを突き放すような硬派な難易度を誇る作品となっています。ミニマップが存在しない迷宮や、一度強化すると後戻りできないシステムなど、現代のゲームとしては不親切とも言える要素が壁となって立ちはだかるでしょう。しかし、適切な準備と知識があれば、深層の秘密へと到達することは十分に可能です。本記事では、この過酷なアーカイブを効率的に攻略し、合成ホラーが潜む最下層へたどり着くための重要なポイントを解説します。
Abandoned Archiveの序盤攻略ポイント
本作を開始して最初にプレイヤーが直面するのは、独特すぎる操作性と情報の少なさです。効率的にゲームを進めるためには、まず環境を整え、このゲーム特有のルールに適応する必要があります。以下のポイントを徹底し、探索の基礎を固めることが生存率を上げる最短ルートとなるでしょう。
- 操作設定(キーコンフィグ)を即座に見直すことデフォルトの操作設定は非常に特殊で、特にキーボード操作では大技(アルティメット)が「Uキー」に設定されているなど、WASD移動を行いながらでは指が届かない配置になっています。また、コントローラー操作も直感的ではないという報告が多くあります。ゲームを開始したらすぐに設定画面を開き、攻撃や回避を自分が最も押しやすいボタンに変更してください。ストレスのない操作環境を作ることが、この高速な戦闘を生き残る第一歩です。
- 「脳内マッピング」または探索ルールを決めることこのゲームにはミニマップが存在しません。そのため、漫然と歩き回っているとすぐに迷子になり、無駄な戦闘を繰り返してHPを消耗してしまいます。「常に右側の壁沿いに進む(右手法)」や「探索済みの部屋にはアイテムをわざと残して目印にする」など、自分なりの探索ルールを徹底してください。構造自体はそこまで複雑ではないため、意識的に位置関係を把握しようと努めることが、ボス部屋へ効率的にたどり着く鍵となります。
- 魔法の強化は「一点集中」で行うこと本作にはスキルの振り直し(リスペック)機能がありません。また、魔法のアップグレードに必要な「知識」コストは非常に高く設定されています。序盤で手に入れた魔法を中途半端に強化して乗り換える余裕はないため、雷や重力、時間など、自分のプレイスタイルに合った魔法系統を早めに見極め、それを徹底的に強化し続けることが重要です。迷いはリソースの無駄遣いとなり、後半のジリ貧を招くと心得てください。
Abandoned Archiveで行き詰まったら
アーカイブの深層に進むにつれて敵の攻撃は激化し、理不尽とも思える状況に遭遇することが増えてきます。特に局外成長(プレイごとの永続的なステータスアップ)がない本作では、プレイヤー自身のスキル向上が全てです。もし進行に行き詰まってしまった場合は、以下の戦略を取り入れ、現状を打破してください。
- 敵の攻撃パターンとカメラワークの癖を覚えることこのゲームはローグライクですが、キャラクターのステータスは死ぬとリセットされます。つまり、次回のプレイに持ち越せるのは「プレイヤーの知識」だけです。特にボス戦では、テレポート時にカメラが強制的に動かされるなど、視覚的な混乱を招く挙動があります。これらに腹を立てるのではなく、「そういう仕様だ」と割り切り、敵の予備動作や回避のタイミングを体に叩き込んでください。アイザックのような弾幕回避系ゲームと同様に、被弾しない立ち回りを習得することが最大の攻略法となります。
- 視界制限などのバッドイベントには慎重に対処すること探索中には「視界が悪くなる」といった呪いやイベントが発生することがあります。本作の場合、キャラクターだけでなくUI画面まで見えにくくなるという強烈な仕様です。このような状況では無理に戦闘を行わず、安全を最優先にして進んでください。不利な状況で強行突破しようとせず、一時的に撤退したり、障害物を利用して敵を各個撃破したりする冷静さが求められます。
- レリックと魔法の「シナジー」を最優先で構築すること単体では頼りない魔法も、特定のレリック(パッシブアイテム)と組み合わせることで爆発的な火力を生み出します。例えば、攻撃の手数を増やす魔法と「ヒット時に追加効果を与える」レリックの相性は抜群です。行き詰まった際は、単に攻撃力が高い魔法を選ぶのではなく、現在所持しているレリックの効果を倍増させるような組み合わせを意識してビルドを組むことが、打開策になると断言します。
まとめ
『Abandoned Archive』は、AIと開発者のジョークが飛び交うユーモラスな外見とは裏腹に、プレイヤーの適応能力を試すシビアな作品です。ミニマップがない不便さや、取り返しのつかない強化システムは、ある意味で昔ながらの挑戦的なゲームデザインへの回帰とも言えます。効率的にクリアするためには、まずは操作環境を最適化し、慎重なリソース管理とマップ把握を行うことが不可欠です。そして何より、何度倒されてもそこから敵のパターンを学び取る粘り強さを持ってください。相棒であるオーブ「Oblome」と共に、この理不尽で魅力的なアーカイブの最奥に眠る真実を解き明かしましょう。




